STORY OF DENIM Vol.2
- デニムの縫製 -
 
 
SEAのデニムは、織り立て同様に縫製も岡山のスペシャルな縫製工場で行っています。
セルヴィッチの幅やVステッチ、隠しリベット、TALON42のファスナーなど付属品に至る細部まで、
1940-50年代の仕様を忠実に再現しています。
 
腰帯(ベルト)の付側は帯先まで環縫い始末でコバステッチの始まりが前身頃からで、
終わりが帯の中心に向かって三角形になっている箇所が特徴です。
これは補強を兼ねたステッチワークなのですが、
つけ側の環縫いステッチをまたぐことによって環縫いのほつれを防ぐ意味もあります。
ピスポケット(後ポケット)の付けには隠しカンドメと隠しリベット仕様で頑丈な作りになっています。
これも補強の為に生み出された仕様です。
隠しリベットはヴィンテージの物を忠実に復刻し加工を施しました。
裾はユニオンスペシャルによる環縫い始末で、コインポケットの口はセルヴィッチを使っています。
脇のセルヴィッチの巾は0.8cmでヴィンテージでよく見られる巾に。
脇の地縫いは環縫い始末でベルトループは補強も兼ねて中高ループにしています。
 
デニムだけではなく他のアイテムもそうですが、
こうしてたくさんの方々がSEAのものづくりに携わってくださって、
その人その人にしかできない技術を生かしてくださっているからこそ、
やっとひとつの究極のスペシャルなアイテムが完成するのです。
 
そんな風に丁寧に手をかけて作られたSEAのアイテムたちを私たちはとても大切に想っています。
そして、その日本の技術を次の世代に繋いでいきたい。
それが私たちの願いです。